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厄除け・お清めとしての火打石

古来、火の神はあらゆる力を持つ最高神とされています。

また、火には呪術的な神秘な浄化力もあると昔から信じられています。

古神道や仏教はもちろんのこと民間でも、不浄を絶ち、邪悪を払い本堂のご開帳の時は周辺に漂う邪悪な霊は火を嫌って退散する所から切り火は古くから行われている風習です。


 

 

切り火の使用法

左手に火打鎌をしっかり水平に近い形で持ちます。

火打石の刃状の所を選んで火打鎌のエッジ部分を削るように強く打ち滑らします。

火花は前方の清める対象に向かって飛びます。

通常は2~3回程度カチカチと打って悪霊払いを行います。

火熾しの方法より打ち方は少し難しいですがこれも慣れてしまえば簡単です。

左手が利き手の方は持ち方が反対になります。


 

出がけに「無事に行ってらっしゃいね」と切り火で送り出されるのは清々しく気分のいいものですね。

あの銭形平次の親分も火打の切り火で送り出されるシーンがありました。

ここ一番勝負、にカチカチ・縁起の悪いことの無いようにカチカチ・粋でいなせな江戸っ子のステータスだったでしょう!


「切り火の持ち方」

火熾しの方法とは石と火打鎌の持ち方が反対になります。

自分の頭の高さ位まで持ち上げて右手に持った火打石を左手の火打鎌のエッジ部にカチンと強めに打ち擦ります。

火花を出すことに気を取られますと石や火打鎌を落とす危険が有りますので気楽な気持ちでやって下さい。

人に切り火をするときは必ず背中に1m以上離して行ってください。

2~3回カチカチとやって幾筋かの火花がでれば結構です!


 

伝統を重んじる職業や宗教関係者・落語家・芸能人・相撲部屋・花柳界・縁起を担ぐご商売の方・その他危険な業務に従事する方などに現在も愛用され日本の伝統は引き継がれています。